民泊運営のアメニティ選定ガイド|選び方と満足度アップのコツ

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「民泊をやってみたいんだけど、何を準備していいかわからない…」

「民泊にはアメニティが必要って聞いたけど、そもそもアメニティって何のこと?」

民泊を始めようと考えても、実際に準備を進めていくとわからないことがたくさん出てきますよね。

この記事では、民泊運営におけるアメニティとは何を指すのか、また利益に繋げるためのポイントを解説します。

アメニティに関してよくあるトラブルとその対策案も紹介。もしもを想定して準備ができます。

アメニティ準備に必要なものも一覧にしているので、これから民泊運営にアメニティを取り入れていきたい方は必見です!

目次

民泊におけるアメニティの役割~家具や備品との違いは?~

ひとくちにアメニティと言っても、家具や備品とどう違うの?と感じる方も多いでしょう。

  • アメニティとは
  • アメニティを用意することで利益につながる理由

について解説していきます。

アメニティとは

民泊におけるアメニティとは、「ホストがゲストに提供する快適さや利便性を高めるためのサービスや消耗品」を指します。

生活必需品から、施設での時間を快適に過ごすための贅沢品まで様々です。

家具や備品の考え方については、別の記事で紹介します。

アメニティを用意することで利益につながる理由

アメニティについては2種類の考え方があります。

①必須のアメニティ
(生活必需品に分類)
②差別化を図るアメニティ
(宿泊の満足度を上げる)
特徴不足しているとゲストの不満に直結
口コミで低評価につながる原因に
口コミの評判が落ちると集客力が低下する
「なくても困らないけどあると嬉しい」アイテム
準備しなくても低評価になることはないが、ゲストの期待を超えるアイテムを提供できると高評価につながる
集客力アップにつながる
留意ポイントターゲットに合わせて、必須アイテムを過不足なく準備する必要ありいくつものアイテムで差別化しようとすると、仕入れや管理のコスト負担が大きい
解決策チェックリストを活用して必須アイテムが不足しないように管理ターゲットを絞り、ピンポイントでゲストに響くアメニティに力を入れる

生活に必要なアメニティは必須です。なければ困るため準備しておく必要があるでしょう。一方で差別化を図れるアメニティは民泊の価値を高めることに繋がります。

具体例

想定されるターゲットに女性が多い場合、シャンプー類や基礎化粧品などに力を入れると満足度アップが期待できます。

一方で、想定されるターゲットがビジネスマンなどの場合は、上記のポイントに力を入れてもコストがかさむ割に満足度アップにつながりにくいことが想定されます。

ターゲットの明確化は最初に時間をかけて丁寧に行いましょう。

民泊で必要な最低限のアメニティを場所ごとに紹介

ターゲットを設定したら、まずは必須のアメニティを揃えましょう。必須アメニティについて一覧で紹介します。

玄関スリッパ・施設の利用ガイド・ごみ捨てガイド・除菌アイテム・ハンガー
緊急連絡先リスト・玄関マット
リビングWi-Fi・ティッシュ・ごみ箱・ごみ袋
キッチン食器類(食器、コップ、カトラリーなど)
調理器具(包丁、まな板、鍋など)
スポンジ・洗剤・ラップ・アルミホイル・キッチンペーパー
調味料・食器用クロス・台ふき用のダスター・ごみ箱・ごみ袋
バスルームタオル
石鹸 or ハンドソープ・シャンプー、リンス、ボディソープ
歯ブラシ・コップ・ドライヤー
トイレトイレットペーパー・サニタリーボックス
寝室シーツ・枕
その他救急箱・消臭アイテム・懐中電灯などの非常用アイテム
洗濯用洗剤(洗濯用設備がある場合)

民泊運営はアメニティで差がつく!ターゲット別 | あると嬉しいアメニティ一覧

こちらでは、必須ではないが、あると高評価につながるアメニティターゲット別に一覧で紹介します。

  • 共通
  • 日本人ゲスト
  • 外国人ゲスト

に分かれていますので、想定ターゲットへのイメージを膨らませながら参考にしてみてください。

共通

まずは、どんなゲストを想定する場合でもおすすめできるアイテムを紹介します。

  • お茶菓子(特に、地域の特産のものなど)
  • ウェルカムドリンク(ティーパックなどでも可)
  • 観光マップ
  • 特産品紹介のリーフレット
  • クッション
  • 充電ケーブル
  • 延長コード(管理に注意が必要で、火災になることもある)
  • 傘立て
  • 耳栓
  • アイマスク
  • 動画配信サービス

日本人ゲスト向け

次に、日本人ゲスト向けのおすすめアイテムをターゲット別に紹介します。

女性ハイブランドのシャンプー類・基礎化粧品セット(メイク落とし、化粧水、乳液)
ブラシ・ヘアアイロン・コテ
ルームフレグランス・ブランケット
スタンド式の鏡・綿棒・コットンセット・使い捨てのフェイスパック・ボディタオル
学生など、
友達同士のグループ
UNOなどパーティーゲーム・プロジェクターやスクリーン・バーベキューコンロ(庭付きの場合)・大きめのお鍋・たこ焼き器
家族連れバウンサー・クッション
おむつ用ごみ箱・ごみ袋・誤飲の心配がないおもちゃ・絵本
子ども用の食器・カトラリー・子ども用のいす(事前に申し出てもらって貸出にしてもOK)
ビジネス目的デスクライト・変換ケーブル・文房具・充電ステーション
イヤホン(忘れた時用なので低価格のものでOK)・コーヒー

外国人ゲスト向け

最後に、外国人ゲスト向けのおすすめアイテムをテーマ別に紹介します。

外国人ゲストにとって必須のアメニティ多言語での資料
 施設の利用ガイド
 観光マップ
 周辺マップ
 文化やマナーの案内
 公共交通機関の使い方
 トイレの使い方
 緊急連絡先リスト
スーツケース置き場
変換プラグ
セキュリティボックス
日本らしさを提供浴衣・和菓子や日本茶
折り紙セット・折り方ガイド(多言語)・地域の特産品紹介(多言語)
利便性を高める目覚まし時計
外国語でのサポート体制・動画配信サービスの提供

民泊運営時のアメニティ選定の重要ポイント

アメニティを選定する際に重要なポイントを5ステップで紹介します。

この順番で考えて、あなたの施設にぴったりのアメニティを見つけましょう。

STEP
ターゲットを明確にする

まずは施設の立地や周辺環境に合わせて、利用見込みの高そうなターゲットを設定しましょう。

例えば、駅に近いマンションの一室であればビジネス目的やカップルが滞在が多そうです。

観光地が近くにあるのならば、外国人観光客の利用も多いかもしれません。

運営予定の民泊施設に合わせてターゲットを明確にしていきましょう。宿のサイズにあわせて、最大宿泊可能人数も理解しておきたいですね。

STEP
ターゲットに合った必須アメニティを洗い出す

必須アメニティを洗い出していきます。ここが不足していると低評価に直結するので丁寧に書き出していきましょう。第三者に意見をもらってもいいかもしれません。

STEP
ターゲットの満足度アップにつながるアメニティを書き出す

必須アメニティの洗い出しが終わったら、次は滞在の満足度アップにつながりそうなアメニティを書き出していきましょう。多く準備するとコストがかさみますし、管理も大変になります。

ターゲットに合わせて、要所に絞ったアメニティを選びましょう。また、アイテムを増やさずとも、満足度アップにつながるアイテムのみグレードアップするというのも一つのアイディアです。

STEP
調達・管理コストを洗い出す

アメニティの選定が終わったら、実際に用意するシミュレーションをします。必須アメニティのグレードは最低限の品質で問題ありません。

差をつけたいアイテムは品質やブランドにこだわりましょう。管理にかかるコストも重要です。

使い捨てアイテムは管理は楽ですが、コストが高くなる傾向にあり、SDGsの意識の高い外国人ゲストは好まない可能性もあります。

ボトルなどを据え置く場合は、ぬめりなどが残らないよう念入りに清掃する必要があります。

STEP
実際に導入するアメニティを決める

Step4までの検討結果をもとに、実際に導入するアメニティを決めます。

・必須アイテムのグレード
・プラスαのアイテムの有無・グレード
・管理も含めたコスト

全てを事前に想定しておくことで、後々「思った以上にコストがかさむ…」という事態を避けることができます。また、導入後に定期的に見直すことで、あなたの施設に合ったアメニティが洗練されていきます。

アメニティをめぐるトラブルと回避のコツを紹介

最後に、アメニティに関してよくあるトラブルと対策を紹介します。ここでは4つのトラブルをご紹介します。

・持ち帰りトラブル
・補充や管理のコスト
・アイテムの損傷や盗難
・その他

持ち帰りトラブル

外国人ゲストなどが、持ち帰りを想定していないアイテムを持ち帰ってしまうトラブルは多くあります。

対策

・持ち帰り不可のアイテムは大きく注意書き(多言語)を用意する
・施設のロゴを入れる
・持ち帰りOKなアイテム一覧を用意しておき、チェックイン時に案内する

これらの工夫を行うことで、対策可能です。持ち帰りリスクを考慮した運営が必要になるでしょう。

補充や管理のコスト

清掃や補充が不十分な場合、せっかくアメニティを準備していても低評価につながってしまいます。

対策

・特にゲストのチェックアウト後は丁寧にチェック、清掃、補充を行う
・定期的な在庫管理を行う
・ゲストへのアンケートを実施する
・配布しているチェックリストテンプレートを活用し、管理を効率化

解決策を参考に、見込まれる管理コストを算出しましょう。補充や管理には清掃会社の協力が必須です。自分で管理できない場合は、他者の力を借りて効率的な管理をしましょう。

アイテムの損傷や盗難

アイテムの損傷や盗難などのトラブルは、高価なアイテムほどコスト負担が大きくなります。

対策

・持ち運びできないように固定する
・ルールを明記し、チェックイン時にも伝える
・監視カメラの設置

これらの対策を施し、アメニティの盗難を防止しましょう!

その他民泊に関するトラブル

その他民泊に関するトラブルについては、こちらの記事をご覧ください。トラブルが起きないように未然に防ぎながら、運営する術を事前に身に着けておきましょう!

ターゲットに合わせたアメニティでコスパの良い戦略を | まとめ

この記事では、民泊運営におけるアメニティ戦略について紹介しました。高評価を得つつ、コストを最適化するためには定期的な見直しが必須です。

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この記事を書いた人

2006年から16年間ホテルに従事し、宿泊業に長く携わる。東京都内や地方都市で300室を超える客室の営業、管理を担う。Tabiiiでは営業やリスティング構築、運用などマネジメントを行う。

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