民泊の料金設定とは?収益を最大化するための設定方法について解説

「民泊の料金ってどうやって決めればいいの?」
「一応料金は設定したけど、合っているのか心配…」

民泊を運営するにあたり、料金設定は非常に重要です。

適切な宿泊料金を設定できれば、予約数がアップし、収益も最大化できます。

一方で宿泊料金が適切でなければ、年間100万円単位で売上が変わってしまう場合もあります。民泊成功のカギは、適切な料金設定にあると言っても過言ではありません。

この記事では、民泊の料金体系や料金設定方法を解説しています。

料金設定の際に抑えておきたいポイントまで解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

民泊の料金体系

民泊の料金体系は、ホテルとは異なる独自の特徴を持っています。主に以下の要素で構成されています。

  • 基本料金:宿泊者数や滞在期間に応じた基本的な宿泊料金です。季節や曜日によって変動します。
  • クリーニング料:退去後の清掃費用として、一律または滞在日数に応じて請求します。
  • サービス料:Airbnb(エアビーアンドビー)やBooking.com(ブッキング・ドットコム)などの民泊OTAの手数料や、ホストの運営コストをカバーするための料金です。
  • 追加料金:追加のゲストや特別なサービスに対する料金です。

民泊の料金は柔軟性が高く、ホストが市場の需要や競合の状況に応じて調整できるのが特徴です。

民泊の料金体系を理解し、適切な料金設定をすることで、満足度の高い宿泊体験を提供できるでしょう。

民泊の料金設定の重要性

民泊において料金設定は非常に重要です。理由は大きく分けて3つです。

  • 予約数への影響
  • 収益の最大化
  • ゲストの満足度の向上

それぞれ解説します。

予約数への影響

民泊の料金設定は、予約数に直結する極めて重要な要素といえます。適切な料金を設定することで、ターゲットとなるゲストのニーズに応え、競合との差別化を図れるためです。

料金が高すぎると競争力を失い、予約数が減少します。
一方で、料金が安すぎると稼働率が極端に上がり、利益が減少します。

市場の動向と自身の民泊の価値を十分に分析し、適切な料金設定を採用することが、民泊の予約数を最大化するカギとなるのです。

収益の最大化

民泊の料金設定は、収益を最大化する上でも重要です。

宿泊料金を1万円から1万5,000円に上げた場合、収益は5,000円アップします。稼働率が90%の宿であれば、年間164万円もの差が生まれることになるのです。

しかし、宿泊料金が民泊の価値と見合っていなかったり、競合と比較して著しく高いと、ゲストは離れていってしまいます。

一方、料金が低すぎると狙えたであろう売上を落とすことになります。たとえば、20,000円で売れる日を10,000円で販売すれば、1泊あたり10,000円の収益減になります。月の稼働率が90%の場合、年間で328万円の売上を落とすことになります。

適切な料金を設定することで利益率のバランスを取り、収益を最大限に引き上げることができます。

ゲストの満足度の向上

「ゲストの満足度の向上」という観点からも、料金設定は重要です。適切な料金設定は、ゲストの期待値を適切にコントロールし、実際の宿泊体験との間にギャップを生じさせないという重要な役割を果たします。

例えば安い料金設定は、ゲストの期待値を下げることになります。期待値が下がった状態でハイパフォーマンスが提供できれば期待値を超え、良いレビューが期待できるでしょう。

一方で、高すぎる料金設定は、些細な不満点も大きな失望や不満につながりかねません。

適切な料金設定は、ゲストに適正な対価を支払っているという安心感を与え、提供されるサービスや設備に対して公平な評価をしてもらえる土台となります。結果として、ゲストの満足度が向上し、好評価やリピート利用につながる可能性が高まるのです。

民泊の料金設定前にやるべきこと

民泊の料金設定を行う前に、まず運営に必要なコストを徹底的に洗い出すことが重要です。

物件の家賃やローン、光熱費、清掃費用、リネン類の交換費、備品の補充費用など、細かい項目までリストアップし、それぞれの金額を明確に算出しましょう。

また、民泊OTAの手数料や広告費といった運営にかかる追加コストも見逃せません。

月々どれだけの経費が必要になるのかを把握することで、適切な料金設定が可能になります。

売上が運営コストを下回ると赤字が続き、事業継続が難しくなってしまいます。利益が確保できる持続可能な価格設定を心掛けましょう。

民泊の料金設定方法

民泊の料金設定方法は、大きく2種類に大別されます。

  • まずは販売を開始する
  • 競合の民泊を参考にする

それぞれ解説します。

まずは販売を開始する

まずはOTAで販売を始めます。

民泊の料金設定は非常に奥が深いものです。適切な料金は一度で決まるものではなく、需要と供給のバランスで決まります。日々、価格をチェックして予約の受注状況を見極めたうえで調整して決めることが望ましいです。

例えば、一泊あたり20,000円での販売を想定しているなら20,000円で販売してみましょう。

販売を始める前に、競合施設の料金をチェックすることも大切です。
しかし何よりも、市場の反応をみたうえで料金を調整することで、実際にいくらで売れる施設なのかを肌で感じることができます。

OTAでリスティングを作ったら、料金を決めてまずは、販売してみましょう。

市場で実際に売り出して、反応を見ながら調整することがおすすめです!

競合の民泊を参考にする

民泊の料金設定方法の2つめは「競合の民泊を参考にする」方法です。

自分の物件と同じエリアにある類似の民泊を探し出しましょう。規模や設備、立地条件などが近い物件を複数ピックアップし、設定されている料金を調査します。

続いて、収集したデータを分析し、平均的な価格帯を把握します。ただし、単純に平均値を採用するのではなく、自分の物件の強みや弱みを考慮し、適切な価格帯を見極めることが大切です。例えば、設備が充実している場合は高めに、アクセスに難がある場合は少し低めに設定するなど、柔軟な対応が求められます。

競合の料金を参考にすることで差別化でき、競争力のある料金設定が可能になるのです。

宿の魅力や強みを分析しておくことも重要です!

民泊の料金設定のポイント

民泊の料金設定のポイントは大きく分けて3つです。

  • 利用人数による調整
  • 利用期間による調整
  • 閑散期や繁忙期を見極めた調整

それぞれ解説します。

利用人数による調整

民泊の料金設定において、「利用人数による調整」は非常に重要なポイントです。大人数が収容できる場合は、利用人数によって収益を最大化できます。

基本料金を適切な人数に向けて設定し、追加の宿泊者ごとに料金を加算する方法です。

適切な料金の把握は、施設の最大人数によって異なります。まずはOTAで販売を開始して、ボリュームゾーンを把握して基本料金に設定します。

例えば最大12名宿泊可能な宿では、7名までを基本料金にして、8名以上の場合は1名あたり5,000円追加などの設定が可能です。
人数が増えることで、ゲスト側の宿泊予算も増える傾向があるため、こうした料金設定は非常に理にかなっています。

このように、利用人数に応じた料金調整は、ホストにとっては収益の最大化に、ゲストにとっては柔軟な選択肢につながり、双方にメリットをもたらす重要なポイントと言えるでしょう。

利用人数による調整は、ホストとゲスト双方にメリットをもたらす重要な要素なのです。

利用期間による調整

利用期間による調整も、民泊の料金設定を成功させる上で重要です。短期滞在と長期滞在ではゲストのニーズや期待が異なるため、それぞれに応じた価格設定を行うことで競争力を高められます。

たとえば、長期滞在者には割引を提供することで、安定した収益を確保しやすくなります。特に1週間以上の滞在には週単位の割引、1か月以上の滞在には月単位の特別料金を設けると効果的といえます。

これらはAirbnbでは週割や月割という名称で設定が可能です。

利用期間ごとに柔軟な価格設定を行うことで、幅広いゲスト層に対応できる民泊運営が実現します。

閑散期や繁忙期を見極めた調整

民泊の料金設定において、閑散期や繁忙期を見極めた調整も決して見逃せません。

観光地や都市部では、季節によって宿泊需要が大きく変動します。

例えば、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇。または、3月上旬から4月中旬までの桜が咲くシーズンや、10月などの紅葉シーズンに多くのゲストが訪れるため、料金を通常より高く設定できます。

一方で、日本各地では1月〜2月の冬季や、台風シーズンである9月などは、旅行需要が落ち込みやすいオフシーズンとなります。 この時期は、稼働率の低下を防ぐために、料金を下げるなど柔軟な価格調整を行うことが重要です

需要の変化に合わせて適切な料金を設定することで、年間を通じて安定した収益を確保できるでしょう。

適切な料金を設定して民泊を成功させよう!

この記事では、民泊の料金体系や料金設定方法、料金設定の際に抑えておきたいポイントを解説してきました。

民泊の料金設定は、民泊運営の成功を左右する、非常に重要な要素です。適切な価格を設定することで、ゲストの満足度を高められるだけでなく、収益を最大化することが可能になります。

「どのように料金を設定すればいいのか分からない」「適正な価格調整が難しい」と感じている方は、民泊運営のプロに委託するのもひとつの選択肢です。

Tabiiiの完全運営代行プランでは、料金設定もすべてお任せいただけます。 ホテル業界で16年培った料金戦略と、民泊100施設以上を管理しているリアルなデータをもとに、市場トレンドを加味した最適な価格設計を行い、収益最大化を目指します。

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この記事を書いた人

2006年から16年間ホテルに従事し、宿泊業に長く携わる。東京都内や地方都市で300室を超える客室の営業、管理を担う。Tabiiiでは営業やリスティング構築、運用などマネジメントを行う。

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