Airbnb(エアビー)の手数料はいくら?OTAを増やすと損をするって本当?に答えます!

「Airbnb(エアビー)の手数料っていくら?」
「Airbnb以外のOTAを増やすと損をするって本当?」

未曽有のコロナ禍を経て、訪日外国人観光客が再び増加しています!

2024年10月の訪日外客数は3,312,000人で、前年同月比では31.6%増、コロナ禍前の2019年同月比でも32.7%増と単月過去最高を記録しました。

また10月までの累計は30,192,600人となり、1964年の統計開始以来、過去最速で3,000万人を突破しています。

インバウンドの完全復活で人気が高まっているのが、ホテルよりも自由に民泊の予約ができるプラットフォームの「Airbnb」です。

この記事では、Airbnbの手数料について詳細を解説しています。

また、ホストの方なら一度は検討したことのある「Airbnb以外のOTAを繋ぐと手数料は上がるの?」という疑問についても、シミュレーションを通して詳細に解説しています。ぜひ最後までご覧ください!

(本記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しております)

目次

Airbnbとは

Airbnbとは、世界最大の民泊仲介ウェブサイトです。ホストが所有する部屋や家を掲載して、宿泊したいゲスト(旅行者)とマッチングさせるサービスです。

Airbnbを利用することで、ホストは空いている部屋や家を貸し出し、収入を得ることができます。

またゲストはツリーハウスや古民家など、一般的なホテルでは味わえない、ユニークな宿泊の体験が可能です。

2025年には大阪万博が開催され、多くの観光客が日本に集まることが予想されています。政府は万博による来場者数を約2,820万人と試算しており、今後Airbnbの需要はますます高まっていくでしょう。

Airbnbの手数料体系は2種類

ここからはAirbnbの手数料について解説します。Airbnbの手数料体系は大きく2種類に大別されます。

  • 分割負担型ホストサービス料
  • 固定型ホストサービス料

売り上げた宿泊料から差し引かれるため、正確な利益を算出する上で、ホストは充分に理解しておく必要があります。

一つずつ解説しますね

分割負担型ホストサービス料

「分割負担型ホストサービス料」は、ホストとゲスト双方が手数料を分割して支払うスタイルで、Airbnbの最も一般的な手数料体系です。

ホストは予約料金の3%を手数料として支払います。これはゲストが予約した宿泊料金から自動的に差し引かれます。

対してゲストが支払う手数料は変動制です。通常、予約料金の14.2%未満ですが、ホストが設定した通貨と異なる通貨でゲストが支払いを行うと、より高い手数料が請求される可能性があります。また設定した宿泊代と清掃費に加算される点も理解しておきましょう。

特徴
・ホスト手数料は3%の固定
・ゲストの手数料は14.2%未満だが変動する
・宿泊代と清掃費に加算されゲストが支払う

ここで分割負担型の一例をチェックしてみましょう!

分割負担型の一例

宿泊代と清掃費の合計が10,000円の場合
・ホスト負担(3%):300円
・ゲスト負担(14%の場合):1,400円→ゲスト支払い合計11,400円となります。

ホストの負担は低いですが、ゲストにとっては、不安要素のある手数料体系といえるでしょう。

固定型ホストサービス料

「固定型ホストサービス料」は、ホストが手数料を全額支払う手数料体系です。ホテルやサービスアパートメントなど、従来の形態の宿泊施設で主に適用される手数料体系で、Airbnbではメジャーではありません。

ホストが予約料金の14〜16%(平均15%)を手数料として支払います。ゲストには手数料が請求されません。

特徴
・ホストが手数料を全額支払う
・手数料は14%〜16%の変動性
・サイトコントローラーに繋ぐと強制的に固定型に切り替わる

固定型の一例をチェックしてみましょう。分割型とは異なり非常にシンプルです。

固定型の一例

宿泊代と清掃費の合計が10,000円の場合
・ホスト負担:1,500円
・ゲスト負担:なし

ホストの負担は大きくなりますが、ゲストにとっては選びやすい手数料体系といえます。

また、複数のOTAで販売してサイトコントローラーを使用した場合は、Airbnbの手数料は強制的に固定型になる点にも注意が必要です。

Airbnb以外のOTAを増やすと手数料が増える?

先述したように、サイトコントローラーを用いて複数のOTAで部屋を販売をするとAirbnbの手数料は「固定型ホストサービス料」に強制的に変更されます。

このことから、「Airbnbの手数料が跳ね上がる」と感じられる方もいらっしゃいますが、実際そうはなりません。

ここでは、Airbnbの手数料がサイトコントローラーに繋いだとき、どのように変化するかをシミュレーションしてみましょう。

重要なことなので、よく読んでみてくださいね

サイトコントローラーを繋がない場合

まず、サイトコントローラーを繋がない場合の手数料です。

宿泊代金:8,000円
清掃費 :2,000円

OTA手数料は清掃費を加算して計算します。8,000円と2,000円で10,000円が手数料の対象です。

ゲスト手数料 :1,400円
オーナー手数料:300円

ゲスト手数料を14%と仮定して10,000円の14%で1,400円。オーナー手数料は定率で3%なので300円です。

ゲストの支払合計:11,400円
ホストへの入金額:9,700円

ゲストは宿泊代(清掃費含む)の10,000円と手数料1,400円を加算して11,400円支払うことになります。ホストには300円の手数料を引いて9,700円が入金されます。

この仕組みをまずは理解しておきましょう!

サイトコントローラーを繋いだ場合

では、次はサイトコントローラーを接続して固定型ホストサービス料に切り替わった場合のシミュレーションです。

宿泊料金:9,400円
清掃費 :2,000円

ここでは、サイトコントローラーを接続し、ホスト手数料が上がることを考慮して宿泊料金を上乗せして設定します。今回は宿泊代8,000円に1,400円を上乗せします。

手数料を考慮して、料金を上げて設定することをお忘れなく!

ゲスト手数料:0円
ホスト手数料:1,710円

サイトコントローラーを接続するとゲストの手数料はなくなり、ホスト手数料が14%〜16%かかります。ここでは15%で想定しました。11,400円(宿泊料金と清掃費の合計)に対して15%の手数料1,710円です。

ゲスト支払い合計:11,400円
ホストへの入金額:9,690円

ゲストが支払うのは宿泊代と清掃費の合計11,400円で、分割型のときと同じです。また、ホストへの入金額は△10円程度になります。

サイトコントローラーを繋いで運用しても、宿泊単価で調整すればゲストの支払額を変えず、入金額も大きく変わることはありません。よって、Airbnbだけの集客ではなく他のOTAへの接続も検討する余地があります。

代行会社に依頼する場合のシミュレーション

ここまで見てきて、Airbnb以外のOTAを繋いでも宿泊単価で調整することで、大きな差が生まれない事がわかりました。

では、代行会社に代行を依頼した場合はどうでしょうか?
OTA手数料を除いた金額に代行手数料をかけて請求することが一般的です。つまり、オーナー様の入金額に対して手数料がかかります。

ここでは代行手数料を15%と仮定します。

サイトコントローラーに繋いでいない場合では、入金額9,700円に対して15%の代行手数料がかかり、1,455円です。サイトコントローラーに繋いでいる場合は入金額9,690円に対しての15%となり1,453円です。

代行手数料も大きな差が生まれることはありません。手数料を危惧してOTAへの接続をためらっている場合は、事前に料金をシミュレーションしておくことで大きな不安はなくなるでしょう。

Airbnbの手数料を理解しよう!

この記事では、Airbnbの手数料について詳しく解説しました。

Airbnbは世界中で1億5千万人以上の利用者を持つ、世界最大の民泊サイトです。60以上の言語に対応しており、Airbnbに掲載すれば世界中のゲストにリーチできます。

世界最大の民泊サイト、Airbnbに掲載するためにはその分手数料を支払う必要があり、ホストからすると必要な経費です。この手数料を理解しておかなければ「想像と違った」となりかねません。

手数料についてはしっかり把握しておきましょう!

また、Airbnb以外のOTAでも販売しようとすると手数料率が固定型ホストサービス料に変更になります。しかし、宿泊単価を調整することで、大きな差がでないことも解説しました。

もし、手数料率が変わることで他OTAへの販売を躊躇している場合はもう一度この記事でおさらいしてみてください!

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この記事を書いた人

2006年から16年間ホテルに従事し、宿泊業に長く携わる。東京都内や地方都市で300室を超える客室の営業、管理を担う。Tabiiiでは営業やリスティング構築、運用などマネジメントを行う。

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