2024年の訪日外国人数は急速に回復し、コロナ禍からの完全復活を遂げた日本の観光業界が、賑わいを見せています。
世界から注目される日本の観光市場は、2025年以降も活況が予測され、民泊運営は引き続き大きなチャンスのさなかと言えるでしょう。
この記事では、民泊運営に役立つニュースやトレンドを紹介します。民泊ビジネスの参考にしてください!
2024年11月推計値|訪日外客数
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日本政府観光局は、2024年11月の訪日外客数の推計値を12月18日に発表しました。
11月の訪日外国人観光客数は3,187,000人で、前年同月比では30.6%の増加。1月-11月までの累計は33,379,900人となり、過去最高であった2019年の年間累計を上回り、過去最多となりました。
- 訪日外客数が増えた要因:紅葉シーズンにより、多くの市場で訪日需要が高まったため
- 訪日外客数増加国:中国、韓国、台湾、米国
日本は訪日外国人観光客数を2030年までに6,000万人を目指す目標を掲げています。まだ遠く及ばない数字ですが、着実にその数を増やしている事がわかりますね。
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訪日客は依然として増加傾向にあり、円安やビザの緩和によりこの状況は暫く続くことが考えられます。民泊に追い風の今、運営を考えている方は前向きに検討してみてください。
訪日外国人に人気のトレンド「モノ消費よりコト消費」
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訪日した外国人が、何にお金を使っているのかを調査した結果も公表されました。
一番消費額として多いのは、民泊を含む宿泊費です。コロナ禍前の2019年と比較しても、4,213億円増えて18,345億円となりました。その構成比は全体の34.6%と増えています。
また、その他の消費項目にも変化がありました。2019年に比べ2023年の買物代の消費が減り、娯楽サービス費の割合が増加しているのです。
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資料:観光庁「訪日外国人消費動向調査」(観光・レジャー目的、2019 年及び 2023 年)により作成。
訪日外国人が日本滞在中のテーマパークや美術館・博物館の利用が増え、2023年の1人あたりの平均支出額は9,097円で、19年の5,970円を大きく上回りました。
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資料:観光庁「訪日外国人消費動向調査」(観光・レジャー目的、2019 年及び 2023 年)により作成。
2019年と比較し2023年の娯楽等サービス費の消費単価は52%の増加で、今後も体験型の「コト消費」の成長が見込めます。
大型テーマパークは、多くの訪日外国人からも人気があり、その魅力は認識されていますが、地元の体験型ツアーの紹介をすると、心弾む体験となりゲストにとても喜ばれるでしょう。
例えば、茶道や寿司作り体験は特に人気があるアクティビティで、特別な思い出を残すことができます。滞在中の満足した口コミが掲載されることで、民泊施設の評価が高まる期待ができます。
東京が世界3位!【ワールドトラベルニュース】
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「2024年トップ100都市デスティネーション・インデックス」で、世界の観光都市ランキングで東京が3位に入りました。
英国の地上調査会社ユーロモニターインターナショナルが、世界100都市の中から合計55の指標で比較し総合評価したランキングです。
東京は円安による手ごろな価格、優れたインフラ、MICE誘致の成功などが評価され3位にランクイン。前年の4位から順位を上げ、世界有数の観光都市としての地位を確立した状況です。
1位は4年連続でパリ。2位はマドリッド(マドリード)でした。
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日本は他の3都市も100位以内にランクイン
- 京都:27位
- 福岡:64位
- 札幌:65位
このニュースの影響で、東京の知名度と魅力が高まり、より多くの外国人旅行者の訪日が期待できます。この結果は日本の観光産業全体の追い風となり、民泊業界のさらなる成長を後押しするでしょう。
2025年中国の祝日が発表
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2025年中国の祝日が中国国務院より発表されました。2024年に比べ、2025年は中国の祝日数が2日増えています。
2025年 中国祝日まとめ | ||
1/1 | 元旦 | 1日間 |
1/28~2/4 | 春節 | 8日間 |
4/4~4/6 | 清明節 | 3日間 |
5/1~5/5 | 労働節 | 5日間 |
5/31~6/2 | 端午節 | 3日間 |
10/1~10/8 | 国慶節・中秋節 | 8日間 |
今年の春節は8日間あり、国慶節にならぶ長期連休です。そのため、宿泊需要の増加が見込まれ、民泊利用も期待できます。
日本政府観光局(JINTO)が発表した2024年10月の中国からの訪日外客数は、582,800人(前年同月比 127.3%増)で、訪日外国人客数第2位の国です。
多人数で旅行することが多い中国人観光客には、広いスペースや手頃な価格で宿泊できる民泊が人気の宿泊施設です。人数が多いため、高単価での販売にも繋がるでしょう。
言語対応や施設の充実を図り、ゲストの満足度を高めることで、良い口コミ評価を獲得できます。高い評価は、今後の民泊運営の成功につながるでしょう。
春節は旧正月のことを指し、現代で使われている太陽暦とは異なります。太陰暦を使うため、毎年日付が異なるるのが特徴。毎年11月〜12月に中国国務院が翌年の祝日を発表するのが通例。
民泊を運営する場合には、近隣国である中国の祝日にも目を光らせておきましょう。
2024年12月の旅行業界トレンドからわかる今後の民泊運営
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この記事では、2024年12月の民泊・観光ニュースを紹介しました。
2024年10月、訪日外国人は3,312,000人で過去最多人数を更新したうえ、東京が世界観光都市第3位に選出され、国際的に日本の魅力が高く評価されています。
今後は更なる訪日外国人の増加が期待でき、宿泊施設の需要が高まります。価格や自由な滞在スタイルが可能な民泊は、より多くのゲスト予約が期待できるでしょう!
Tabiiiのブログでは定期的に旅行業界のトレンドやその月にあったニュースなどをまとめて掲載します。
ぜひ皆さんも民泊や観光関連のニュースを定期的にウォッチしてみてくださいね!
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